NISAとマイナンバー(H29.9)

金融機関やその所属団体がNISA利用者に対してマイナンバーの提出を求める動きが活発になっている。
なぜか?

制度開始当初、NISAの利用期間は4;4;2年で勘定期間というものが設定されていた。「NISA口座」の中に年ごとに「非課税管理勘定」が設定されるのだ。つまり、今年、NISAで株を買ったなら、平成29年分の非課税管理k勘定で買ったことになる。この、非課税管理勘定を4年ないし、2年でまとめたものを「勘定設定期間」という。

問題は勘定設定期間ごとに更新の届出が必要だった。今まさにその届出のためにマイナンバーが必要なのだ。

まず、当初のNISAではNISA口座開設時に住民票が必要だった。これはある一定時点の住民票で申請者を確定することで、非課税口座の重複申請を排除する目的だ。マイナンバー制度が開始されたため、次の勘定設定期間からマイナンバーで重複申請の排除を行う。ちなみに、金融機関にNISA口座の申請を行うと、税務署に必ず税務署に照会をかけてokならNISA口座が設定されている。だから、申請から開設までに時間がかかって利用者、金融機関に不評となっている。(制度変更の要望が出ているので変わる可能性あり。)

そこで、マイナンバーを届けておけば次の勘定設定期間への申請を金融機関が勝手にやってくれるように制度が改正された。
金融機関の制度変更時によくある、「こっちの方が便利だから申し込んだことにしますね。嫌なら言ってください。」という「みなし同意」だ。

 

前置きがが長くなったが、マイナンバーを届けると、金融機関も利用者もあとが楽なのだ。

で、マイナンバーの届出が殺到している。→→→確認に時間がかかる。→→→ギリギリで間に合わない人が出てくる。
まだの人は急いで手続きをしてください。

さて、届けなかった人はどうなるか。
来年以降のNISA利用のためにはゼロベースでの申し込みです。マイナンバーを送ったけど、10月1日時点で登録完了になっていないと、もう一度来年分の申し込み。
逆に、他社に移すにはマイナンバーの届けは待った方がいいかな。廃止届出書がなくても申し込めるから。

箱ばかり作らないで投資を楽しめるようにしないと。
来月、10月4日は投資の日。

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です